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プロフィール

柳家小権太

Author:柳家小権太
(社)落語協会所属
1999年5月  三代目柳家権太楼に入門
2002年11月 二ッ目に昇進
2003年度  岡本マキ賞受賞 

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2007/02/19//Mon.
バレンタインの日に
「師匠、師匠」の声を耳にして、目が覚める。そうか、もう終わったのか。いじられて「師匠」と呼ばれているのかと思って起きた。
「円太郎師匠は私のトライアスロン仲間でしてね」
「円太郎師匠には可愛がっていただいてます。誕生日も同じですしね」
オペの後に僕が発した一言目は円太郎師匠だった。外科の先生に見送られながら病室に着くと、また深い眠りについた。

一番の問題は昼食のあと夕食までに何もすることがないということだ。
朝は七時には起きて、診療などを済ませてから新聞をじっくり読んで、パソコンで北野監督の映画を一本観て少し寝ると、昼食となる。
バレンタインに扁桃腺を切る手術をしたばかりなので、ほとんど喋ることができないので、気を遣って見舞いに来てくれる人はほとんどいない。

早く良くなって、美味しいものをたらふく食べたい。オレンジページの頁をめくる。ベーコンとかウインナーやらが特集されてる。ありふれた食材なのに、今の自分からはイラクにもたらされる平和のごとき遠くに思える。(やらけぇもんしか食えねぇからよ)どうせ俺なんか的なヤンキー口調で心に呟きながら、ふと窓の外を見ると雨が上がって面白い雲がたくさん出ている。
空が晴れてきた。
扁桃腺は二度と腫れないが、ウッシッシ。

八階にある休憩所から街を眺める。
(もしよ、有名になんべ、したらココに見える土地にいる人みんながオレのこと知ってんだべ)
ヤンキーメンチで目を細める。

今日は夕陽がきれいかもな。時間が来るまで本でも読んで待っていよう。
読みかけの本を持ってきて開く。ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟(上)」の一番おしまいの大審問官のところだ。小一時間読んでいると、嵐の後の複雑な雲に朱に近い橙が覆い被さる。
次男のイワンが神は存在するのかという詩を弟のアリョーシャに語り込む。とんでもない長ゼリフだ。
僕は思う。神の存在の有無はわからないが、今そとに広がる夕陽が綺麗だと感じている自分がここに存在するのは確かだ。この時間がずっと続けばいいのに。

僕はふと思う。
本当に僕は存在しているのか。すべてが夢ではないのか。まだ眠りの中にいるのではないか。僕は麻酔から脱け出せず、幻のなかをさまよっているのではないか。

手術の前に麻酔で入った眠りはそのくらい深いものだった。

入院生活も五日を過ぎ、計画通り順調に回復しております。あと五日で完全復活しますので、ご心配をお掛けしております皆様、見守っていてください。

小権太の持病とかけまして、
やべっ、バレンタインにあのコに告られちゃった

と解く、
そのココロは…、
ヘントウをどうするか迷いました。

じゃーねー。
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>> 2007/02/19 12:16
入院してたのか。
大丈夫か?
お大事にな。
雅改めMK
>> 2007/02/19 13:06
最後の謎解き?がさすがだと思いました。
手術お疲れ様でした。
>> 2007/02/20 00:34
雅さん、アッキーさんコメントありがとうございます。ほぼ順調です。
そのせいか、喉のことよりもくだらないダジャレばかり考えてます。








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